BROMPTON


台湾製のBROMPTON  イギリス生まれのフォールディングバイク、ブロンプトンです。
「ブロンプトンは、イギリス人、アンドリュー・リッチーが、ロンドン郊外で、20年以上にわたり開発している折り畳み自転車。」(三井物産BROMPTONカタログによる)です。イギリスでは、LタイプとTタイプの2種類有るようです。Lは Light weight モデル。キャリアはなく、非常にすっきりした印象を与えてくれます。Tは、Touring モデルです。リアキャリアと電装関係がつきます。また、フロントには、バッグを付けるための、Front carrier block が付いていて、Cloth pannier や Folding basket が数秒で着脱できるようになっています。
それぞれのモデルには、内装3段と5段の2種類の変速機が選べるようになっています。
駐輪状態 しかし、今日本に入っているのは、台湾ネオバイク製のOEM品。日本へは台湾貿易開発株式会社(TTD)のマークが付けられて輸入されています。私のもこれです。イギリス製との違いは、車種が1種類しかないこと。T3(ツーリングモデルの3速版)タイプのようです。しかし残念なことに、フロントキャリアが付きません。そのかわり折り畳んだときに収納する袋がついてきます。

 右の写真は、駐輪状態です。後輪をグルッと中に折り畳めば、スタンド無しで立っています。駐輪スペースも取らず、いいでしょ??
折り畳んだところ
 この写真は、折り畳んだ状態です。折り畳みも組み立ても、慣れれば、秒単位。なかなか、良く出来た自転車です。


さて、私のブロンプトンは、少しパーツを変えていますので、何かのご参考になればと思い、いくつかのご紹介を。

フロントチェーンリング廻り


上の写真は、チェーンホイール周辺です。
この写真から分かるのは

ヘッドライト
クランクSUGINOSuper Mighty 165mm
BBSUGINOPRO DYNAMIC Triple-shaft
チェーンリングCampagnolo/Suginoアウターはカンパの47T インナーは杉野の42T
前変速機Campagnoloコーラス
ダイナモCIBIEJ8(右用)
サスペンションBD-1用


といったところでしょうか。

右の写真はヘッドライト廻りです。この写真で分かる変更点は

ヘッドライトSOUBITEZプラスティック
ブレーキDIACOMPEサイドプル500N(逆引き)

です。

それでは、苦労した点などを簡単にご紹介します。

最初に、変更したのは、ブレーキ廻りです。
とにかく、最初の仕様では、ブレーキが効かなくて困りました。どうも、プラスティック製のブレーキレバーが、力一杯握ると変形して、力が逃げてしまうようです。そこで、関戸橋のフリーマーケットでシマノSLXのブレーキ(中古:500円)を購入し、付け替えました。これで、大分利きが良くなりました。また、ニューサイの黒田さんが、ダイアコンペのブレーキを見つけてきたので、これを分けてもらい、取り替えたら、安心して乗れるようになりました。まだ、引きが重いのでこれを治すのが今の課題です。

次に、クランク回り。もともと、付いていたギア(48T)は重くてなかなかトップが踏めませんでした。そこで、44Tに変更したのが始まり。44Tが私にはぴったりでした。この時、苦労したのが例の折り畳みのペダルの取り外し。
普通のペダルレンチでは合いません。たまたま手元に車用の眼鏡レンチがあったのでこれでトライ。しかし、安物のレンチだったため、レンチの厚みがありうまく入りません。
仕方ないので、レンチを削って薄くしあげようやくペダルを外すことができました。

次に、欲を出して前をWにしようと考えました。
先駆者である、高崎のikdさんこと、片岡さんがブロンプトン用のフロント変速機取りつけアダプタを作られたので、これを一つ分けていただきました。
最初、シマノ600を付けようとしましたが、フレーム本体にぶつかってしまい変速しません。たまたま手持ちのカンパ・コーラスを付けたら、何とか使えました。しかし、BBのシャフトをトリプルにしないと、今度は後ろ三角が変速機の羽に当たって、内側に行きません。なんとか、ぎりぎりの状態で付けることができました。

パーツに一貫性がないのは、手持ちのパーツを流用しているからで、意味はありません。もちろん、統一したほうが見た目もよくなると思います。

そうそう、チェーンも変えています。
今主流の3/32ではなく、1/8幅のもの。トラックや一般の自転車に使われているサイズのものです。これは、スターメーアーチャーのハブギアに付いている歯が厚歯のものになっているからです。

次は、電装関係です。
ダイナモは、20年ほど前に使っていた、CIBIEの右用です。
ブロンプトンには最初からダイナモ台座がキャリアについていますので、ここに付けます。最近のダイナモは左用が多いので、注意が必要です。
ヘッドライトはソービッツの物を使っています。取りつけは、もともとリフレクターが付いていた金具を流用して、ライトの取付金具(手持ちがビタルクスのものしかなかったので細工に時間がかかりましたが、取りつけネジが一つのものなら簡単)で止めます。

このほか、リア・サスペンションの交換をしました。
といっても、ゴムをBD1用のエラストマに交換しただけです。加工は一切なしで付きます。

それから、サドルとサドルバッグ。 もともと付いていたサドルはどうも具合悪く、今はブルックスのB5Nが付いています。これでなければいけない理由はありませんが、安く手に入ったので使っています。しかし、意外とお尻になじんでいますし、革サドルを付けたおかげで全体的に引き締まったようです。
サドルバッグは、ドイツで買ってきたものですが、中身は、ズボンのすそをまとめるベロクロテープ(100円ショップで購入)、輪行袋(かつて使っていた、自動車カバーを切って袋状に縫ったもの)、鍵が入っています。
最初についてきた輪行袋は丈夫でショルダーベルトもあって良かったのですが、何せ重くてかさばるので使うのをやめました。

以上で、一旦手を加えるのを休憩しています。

実は、シートピラーをアルミのパイプにしたこともありましたが、使用したパイプが強度不足で曲がってしまい、もとのスチール製に戻っています。

今後は、輪行時に転がりをよくするためにキャスターの交換などがありますが、これは私の仲間が先達となり色々トライしていますので、知恵を借りることにします。

最後に、まだノーマルの台湾製ブロンプトンに乗っている方へのアドバイス。
ブレーキレバー交換とギア比の見直し、これだけやると、見違えるように乗りやすくなります。ぜひ、お試しあれ!



Update: 1999.10.11